立ち食いそばの天ぷらで人気といえば、やっぱり一番がかき揚げ。その次に来るのが春菊ではないだろうか? 不思議なもので子どもの頃はそれほど好きじゃないのに、30を過ぎると無性に美味しく感じられるようになる。そんな春菊天で有名なのが、池袋の東口、芸術劇場の向かいにある『大黒そば』だ。
こちらの天ぷらは衣が極端に薄く、春菊がみっちりと詰まっているため、ツユにひたすとフワッとほどけていく。それを麺にからめてすすりあげれば、口いっぱいに春菊、そば、ツユの香りが広がり、思わずニンマリしてしまうほどの美味さなのである。
使われる春菊は、茎を取って洗い、一晩冷蔵庫に入れて水を切ってから使うんだとか。衣が薄いため揚げるのも難しいらしく、かなり手間のかかった一品なのです。
おそばも生麺使用で都度ゆでのため時間はかかるが、待ったかいのあるコシ、香りは最高。
目の前の芸術劇場に出演する役者さんやスタッフさんもよく食べに来るというこのお店。池袋に行ったら、ぜひ一度どうぞ。
大黒そば
豊島区西池袋3-26-6
03-3986-0858
月〜土6:30_16:30 定休日:日曜祝祭日
春菊天そば400円