しばらくぶりの投稿なのですが、しれっと始めます。
物事にはなんであれ、始まりがあれば終わりがあります。立ち食いそばとて同様。今回は惜しまれながらも閉店していった立ち食い蕎麦の名店をまとめていきたいと思います。ちょっと後ろ向きかもしれませんが、資料として残しておきたいので。
●新角・有楽町店
閉店の理由はいろいろとあるのですが、まず多いのが建物の老朽化でしょう。2017年の6月に閉店してしまった「新角」もその一つです。いかにも歴史ある建物なので、その理由も納得。このあたり一帯、再開発される予定ですが、新しいテナントは賃料も上がるでしょうし、前と同じ商売はできないもの。
製麺所の経営する店でよくあるように、この「新角」もラーメンが人気でした。ラーメンにメンチを乗せるという、変わりメニューが人気。そばにコロッケもよかったですね。なんだかこの雑多な感じがガード下っぽくて良かったんですが、残念です。
ちなみに京成高砂に系列である「新角」がありますが、そちらもラーメンが人気です。
●神田そば・神田
閉店の際は店内に告知が出ることが多いんですが、「神田そば」は特にそのようなこともなく、休業が長引いたあげく2015年にフェイドアウトしてしまいました。
おかあさんと息子さんの軽妙なトークが楽しかったです。名物は天ぷらの玉子とじ。溶き玉子をかけたかき揚げに熱いツユをかけたもので、これがよかったんですよ。
店内は背中がドアにくっつきそうな狭さだったんですが、なんかその空間が居心地良かったんですよね。当時でかけ240円という値段もすごい。ホント、いい店でした。
●舟そば・船橋
生麺全盛の時代にあえてゆで麺、濃いガツンツユで始めた「舟そば」でしたが、2年ほどで閉店。2015年のことでした。
あちこちの老舗名店を研究しただけあって、ツユも天ぷらもかなり完成度が高いものだったんですが、通りから少し入った飲み屋街という立地が良くなかったのかしら? 今は経営は同じで立ち飲み屋になっています。
スタンダードな立ち食いそばを追求していましたが、唐揚げを看板メニューにするなど新しい流れにも対応していてイケるかな、と思ったんですが、残念です。
ただ、このようなスタンダードなそばはちゃんと需要があって、「伊藤松吉商店」とか頑張っていますね。また、こういうスタンダードな味わいの新店ができてもいいんじゃないかなと思います。
●神楽坂そば・神楽坂
1967年の創業、50年の歴史を持つ「神楽坂そば」は2017年の暮に閉店しました。
穏やかで上品なおかあさんが素敵でした。色が濃いツユはちょい甘め。夜は息子さんがワインバーをやっていて、ちょいとシックな店内でスタンダードな味わいのそばを食べるのが、なんか「神楽坂」って感じでした。意味わかりませんか、すみません。
あと、こちらはコロッケが美味しかったんですよ。自家製ではなくおそらく近隣のお肉屋さんから買っていると思うんですが、店揚げでアツアツ。中身がずっしり詰まっていて大好きでした。
競合店が多く、夜のワインバーの売上がきびしかったのと、おかあさんも年齢的にキツイということで、閉店となってしまいました。最後に行ったとき、「お正月は久しぶりにのんびりできますね」と言ったら、おかあさんが「ありがとうございます」と、ホッとした表情をしていたのが印象的でした。
●アヅマ・新御徒町
2017年の「アヅマ」の閉店はえらいことになっていました。閉店の告知が出されツイッターで拡散されると、ファンが早朝から店に行き、昼前には麺が売り切れになってしまうという事態に。早いときは朝の8時過ぎには売り切れという、ちょっとしたフィーバー状態になっていました。私はちょっと事情があって告知前に情報を知っていたので、最後の一杯を楽しめましたが、あの盛り上がりはすごかったです。ちなみに1971年の創業。
ここは天ぷらが良かったんですが、ちくわ天が特に良かった。品名は聞いていませんが、しっかりとしたちくわを使っていて、噛みしめるといい旨味があるんですよ。ツユを凍らせた冷やしをやったりと、いろいろ工夫していたのが印象的でした。
閉店の理由は人手不足。体調を崩した店員さんの代わりが見つからず、店をちゃんと回せなくなっての閉店でした。閉店のしばらく前から昼の1時前にタネ切れになってしまうことが多かったんです。「みっともない商売しかできなくなっちゃってね」とは、最後に聞いた店長の言葉。人手不足はどこも頭を悩ませているようですね。
なんだか書いていて寂しい気持ちになってきてしまいましたが、人は終わったことは忘れてしまうもの。立ち食いそばの公式の記録というのは、なかなかないものなので、このシリーズ、ちょこちょこと続けていこうかと思います。
あ、新しいお店のことも書いていこうと思いますので、よろしくお願いします。
いつも見させて頂いてます。
私個人的には、小川町近くの東京電気大学前にあった神田そばが忘れられません。あのキツメのツユにゲソがとてもマッチしていました。
リプ遅くなってすみません。神田そばもいい雰囲気の店でした。閉店はさびしいですけど、新しいお店に期待していきたいですね。
私は市ヶ谷のかどや さんのカレー南蛮が忘れられません。死ぬ時に何か一つと問われたら、間違いなくかどやのカレーうどんと即答するでしょう。類似のお蕎麦屋さんはそれは有れど、かどやさんのが頂きたい。
台東二丁目にあった「熊野」?という立ち食い蕎麦は良く通いました。ご主人と奥様の2人で切り盛りしていて、揚げ立て天ぷらがおいしかった。その後跡地がラーメン屋になっていたと思います。
私のオススメは中野北口前のかさいですね、吹きっさらしの立ち食い蕎麦もうどんも勿論つゆも一度食べたら癖になること間違いなし生姜が決め手喰いてぇー今すぐ行こう!
コロナの影響なのか、昼どきも以前ほどの並びではなくなっていますよ
御徒町スタンド東田40年前からたまに行ってた、揚げたて天ぷら最高特に春菊は最高他にはない旨かった寂しい復活して欲しい
天丼もうまかったですね
新角のラーメン旨かったです。京成高砂行くかな。
新橋のソルボンヌ?も2年位前に店替えしてしまいましたね。おばちゃん元気かな。
田端の”かしやま”は、まだ、おばちゃん頑張っていますよ。喉に絡む蕎麦、濃い目のツユ旨いです。
有楽町の新角は都庁が移転するころに、よく利用してました
いづれ無くなるであろうとは覚悟してましたが
無くなるとホント寂しいんですよねぇ
同じく、もう無くなった立ち食いのお店で
浜松町の駅から竹芝通りを芝商業高校方向に行く途中にあった
(たぶん)満留賀という店名の店も美味しくて
近所を通るたびに利用してました
吉祥寺駅前(丸井側)にあった゛後楽そば゛(すみません確かと思います)が懐かしいです。有楽町駅前にもありましたが、吉祥寺店は立ち食いの横には定食屋もあり繁盛してました。特に立ちぐ食い店の「三食定食」天ぷらそば又はうどん(240円)+半焼きそば(100円)+かやくごはんのセットで340円と記憶です。昭和54年~位の話ですが貧乏学生の私には本当に助かりました。懐かしいお店、懐かしい忘れられない味です。