『立ち食いそば大図鑑』はこんな本
おかげさまで2019年1月23日に、私の著書としては4冊目になる『立ち食いそば大図鑑』(スタンダーズ)という、立ち食いそばの本が発売されました。今回はこの本を作っている中で感じたことを書こうと思います。
まずこの本は今までに取材してきたものを、ガイド本として再構成しています。焼き直しの部分が多いんですが、なぜそういう本を出したかというと、以前に出した本がもろもろの事情で手に入らなくなっているからなんですよ。そこで、あらためて形にして残しておきたかったんですね。
一番、最初に本を出したのが2013年。さすがに5年以上もたつと、なくなった店やメニューなんかもあります。今はない店は当然、外していますし、メニューが変わったものは撮影し直しています。たとえば虎ノ門の峠そばは、薬味に刻んだ大根おろしが乗っていたんですが、今ではそれはないので再撮影しています。
変わっていく立ち食いそば
価格や営業時間の変更も、チェックしてみると、いろいろ変わっているんですよね。価格はまぁ、上がっているところが多いです。物価は以前より上がっているわけですから、これはもう仕方ないですね。特にそばは輸入そば粉が上がっているようで、これはもうそのままでやっていたら、商売上がったりになっちゃうわけです。
あと、営業時間ですが、これは短くなっているところが多いです。その原因は人手不足ですね。やりたいけどパートで働いてくれる人がいない。自分で長時間やったら、倒れてしまう。以前よりゆるい感じで営業する店が増えているように思えます。24時間営業を続けている日暮里の一由そばや神田の天亀そば、池袋の君塚とかすごいですよね。ファミレスだって24時間営業をやめているところもあるのに。
こうしてみるとゆるやかではありますが、立ち食いそばの世界も変わってきているんですよ。忙しく働くサラリーマンが手っ取り早くそばをかっこむ、ていうイメージが、少し変わってきているのかな。そんな立ち食いそばを、これからも見つめ続けていきたいですね。そして、何年後かに『立ち食いそば大図鑑』の続編が出せたらいいなとか、考えているわけです。
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