門前仲町にあった『ちかてつそば』が突然閉店した2012年。
多くの地元ファンが困惑する中、それなら自分で作ってしまおうと先代の店主さんが始めたのが『門仲そば』だ。
しかし店主さんはそば店の経験はなし。そこでよく通っていた御徒町の名店『川一』で教えをこい、めでたく『門仲そば』の開店となった。
できあがったそばは、店主さんの好みでツユはガッツリ濃いめのゆで麺使用。オールドファンが喜ぶ仕様だが、すすってみると無化調のせいか、意外にまろやかで飲みやすい。というのは個人的感想だが、濃く感じる人には薄めるためのダシが店内にあるので安心だ。もっとも今は以前ほど濃くは感じないのだけれど。
かき揚げに使われる野菜もじんわりと美味い。店主さんは「そばはすするもんじゃなくて、かっこむもんなんだよ」と、立ち食いそばは気取って食べるもんじゃないと強調していたけれど、ダシを丁寧にとったり国産野菜を使うなど、細かいところは手を抜いていない。カッコつけないけど、ちゃんとこだわる。いや、カッコいいじゃないですか。
ちなみに先代の店主は別の仕事をしており、今は息子さんが店を切り盛りしている。始めた当初はなかったカレー南蛮も追加するなど、工夫を重ね、今やすっかり地元に定着している。
門仲そば
江東区門前仲町1-8-12
03-3643-8123
営業時間=月〜金7:00_15:00頃※なくなり次第終了
定休日=土日祝日
かき揚げそば400円
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